2023/09/07 17:54
ウチで使っている薪は自分で山から伐り出したコナラがメインです。
定休日に曾祖父さんが残してくれた角館の山で、枯れ始めたコナラを伐り、山の土場で捌いて、店裏で割っています。
足りない分は河辺の林業業者から購入しています。
火力があるのは、 なんといってもコナラです。
ナナカマドも火力がありますが、なかなか本数が少なく、春に花が咲くと綺麗なので伐るのがもったいないです。
杉などの針葉樹、栗やタモの木は火力が無く、枯れて切り倒しても山に放置で土に還ってもらいます。
松は焚くとヤニが煙突に付くので、虫が付いて枯れたら伐り倒して山に放置して土に還ってもらいます。
コナラと松は、虫に喰われて枯れ始めたら早いうちに伐らないと、どんどん他のコナラと松に伝染します。
江戸から明治になり、廃藩置県で佐竹藩の領地を秋田県が資金を得る為に田畑と山を切り売りした時に、曾祖父さんがあちこちに購入した山です。
一つの山でも何人もの所有者が居て、プラス今、我が家は麓に住んでいないので、隣接する所有者と麓の区長さんには、菓子折り持って必ず挨拶しています。
山桜100本植樹したり、3年かけて笹薮を駆逐したり、、遠目から見ても春には山桜に花が咲いて華やかで、夏には青々とした葉っぱが付いて、秋には紅葉が綺麗で、、、そんな山にしたいですね。
我が家の山で山菜はコシアブラとタラの芽が採れたり、クロモジの木や天然のナメコの木がありグミや木苺も採れます。
残念ながら標高は低く、樹齢200年超えのミズナラの大木は無いので舞茸は採れません。
人様の山で山菜やキノコを採るのは自由ですが、勝手に木を伐ったり根元から抜くのは泥棒になります。
SDGSとか持続可能とか街中の人から言われますが、山に行くにもガソリン使って車で往復し、混合ガソリン使ったチェンソーで木を切り出したり、、、
チェンソーや自動車作るにも大元は原発や燃料燃やして発電しないと何も作れません。
なので私はSDGSとは全然関係ない事をしてます。
若い頃、親父に連れられて一緒に我が家の山に入った事はありますが、当時はバブル全盛期の東京のケーキ屋で働いていたので、いまいち山の楽しさが理解出来ませんでした。
15年程前からなんとなく山菜とキノコ採りの師匠と一緒に岩見の山に入る様になってから、だんだんと山の楽しさを知り、今では華やかな街中や人の手が加えられたリゾート地よりも、真夏と真冬以外は我が家の山に行って、散策しながらいろんな木々を見ずにはいられなくなりました。
山の木を捌く土場では熊がチェンソーの混合ガソリンの匂い嗅いで脱糞してたり、散策してると熊の足跡があったり、木の根元にスズメバチが巣を作ってたり、マムシを踏んづけたり、危ない事は沢山あります。
五感を研ぎ澄ませて入らないと無駄な怪我をします。
それでも行かずにいられないのは、きっと性根というかDNAが田舎者なんだと思います。
今度は100年以上長生きして大木になるミズナラとエドヒガン桜を植樹します!