2022/03/15 18:03
雪が積もった春の山をスノーシュー履いて歩くのも新しい発見があり、面白いです。
昨日は樹木医の師匠と山桜の植樹して、山の作法を教わりました。
写真の手前の杉の木に圧倒されて立ち枯れしてるコナラの木は中に虫が入ってるので伐りたくなりますが、この木は虫を食べに来る小鳥の食い放題食堂です。
朽ちたり風で落ちた枝は苔が生えたりキノコが生えたりして無駄無く土に還ります。
小鳥は羽にケヤキなどの種を付けて飛んで来て山に落としてくれます。
径が太い堅木のケヤキは製材しても暴れますが、宮大工さんはそれを計算して神社や古民家の大黒柱や梁にします。
大中小層木の色んな種類の木の森があり地面がちゃんと呼吸してしっとりした心地良い山には入りたくなりますが、皆伐という換金目的で植林されて、ろくに間伐などの手入れもされず雨水が浸透せずに地下が呼吸しなくなり地面が病んでる杉林には不快で入る気になれません。
せめて麓に神社がある我が家の山の中は少しずつ手入れをして、更新すべきコナラの木は伐って店の窯で焚いてまた30年後は誰かが薪木や椎茸の原木を採れる様にして、山桜を植樹して麓で畑仕事をする人達が景色を楽しめて人が歩いて入れる山道を鍬で作り直します。
壁と屋根がない所でコツコツやる地味な土方作業は少しずつ結果が見えてきて、汗をかいた後の風呂上がりのビールが美味いのです。